· 

日本財団助成事業「子どもの居場所の質向上プロジェクト」調査協力

活動報告|学童クラブ |西落合小学童クラブ

こばと会学童クラブ事業部では、放課後NPOアフタースクール(公式サイトはこちら)による日本財団助成事業「子どもの居場所の質向上プロジェクト」の一環として、「新・保育環境評価スケール④放課後児童クラブ」(SACERS※)を活用した調査研究に協力しています。

※SACERS(School-Age Care Environment Rating Scale)は、放課後児童クラブなどで子どもが過ごす環境や関わりの“質”を 科学的に評価するための国際的な指標です。

こばと会ではこれまでも独自に環境評価スケールを取り入れ、各クラブ間で相互評価を実施してきました。「互いの現場を見合い、学び合う文化」は、こばと会が大切にしてきた実践のひとつです。今回のプロジェクトへの参加を通して、法人外の第三者の目線を加えることで、より客観的に「子どもの居場所の質」を見つめる機会になると考えています。外部評価によって気づく小さな改善点や強みは、子どもたちが日々過ごす空間の質を高める大切なヒントになります。そうした学びを得るために、こばと会はこの調査研究に協力することを決めました。

 

こばと会の環境評価スケール取り組みについて

※放課後NPOアフタースクール「子どもの居場所の質向上プロジェクト」概要はこちら

 

調査に先立ち、各クラブでは事前アンケートに回答、当日は放課後NPOの職員2名が来訪し、第三者的視点から施設環境や子どもの過ごし方、職員の関わりなどを観察・評価いただきました。こばと会からは、西落合小学童クラブの佐藤・小林、愛和小学童クラブの長尾、愛宕南学童クラブの藤井施設長が参加。また、西落合施設長(山野)と学童クラブ事業統括(西川)もオブザーバーとして同席しました。調査前の意見交換や情報共有も和やかに行われ、大変貴重な時間となりました。

 

調査中、子どもたちは宿題や遊びに夢中で、普段と変わらない自然な姿が見られました。日常の流れを妨げることなく、静かに観察が進められました。評価結果は後日共有される予定です。その内容を踏まえ、こばと会では「子どもの居場所の質」向上に向けた改善・研修を計画しています。また、1年後には再び観察・評価が行われる予定で、2年間をかけて継続的に学びと変化を検証していくプロジェクトとなっています。

こばと会は今後も、子どもも職員も安心して成長できる放課後の環境づくりを目指し、地域や外部機関と連携しながら、実践と学びを重ねてまいります。